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制作秘話 75

《其の七十五》

企業秘密に近づく? シリーズです(笑)
文章がうまければ、小説家になれるか、と問われたら答はたぶんNO。
そんなんが絶対条件だったら、私はプロをやってられません(笑)

実際、日本語としてのまちがいは、直してくれる人がいらっしゃるわけで、私はそのかたがたのおかげでどうにか世に文章をさらすことができているのです。

しかし、他人に頼りきっているのもいけないと思いますので、原稿を入稿するときと著者校正の際には、以下のようなことに気をつけています。
せめて私の悪文もすこしは読みやすくなるように。

それでも完璧に文を直せたとはいつもとても言い難くて、本当に申し訳ないのですけれど。
誤字脱字文法のまちがい意味のまちがいも自分ではけっこう見落としますし。

これに気をつけたら、読みやすくなると、私が考えて修正しているポイントを列挙してみたいと思います。


*主語と述語を近づける。
これはですね、私は勢いに乗ってくると癖で、まず文の初めに「○○は」と主語を書いてしまうんです。
それで述語つまり「XXXした」は文の最後ですから、距離が遠くて、間にいろいろと別の言葉が入ってしまうんですね。

それに「○○は」ばかりがページの上に並んでしまうことになります。これだと、行をとばして読んでしまいそうになる気がします。
なので、見直すときに、「○○は」を文の途中へ移動できるものはすべて移動する、と決めています。


*同じ単語を多用しない。
言い換えるってことですね。これも勢いにのると、とりあえず書き慣れた言葉を書いといて後で直そうみたいになってしまうので、必ずチェックです。

一番気になるのが、「見る」が多いということですね、自分の場合。言い換えたり、「見る」なしでも視点や視界がわかるようにならないかと考えたりします。


*一文の長さを短く、こまめに改行する。
これはライトノベル仕様とも言えるのですが。また、場面によっても、作品によってもずいぶん違うというか、ケータイ配信だととにかく一文を短く。対象年齢が上がるほど一文は長めになります。

それでも基準として、一文が一行半(60字くらい)を超えないように注意してます。
わざと長くするときは、効果的に、意図を持って。どの文もだらだら長くしない。リズム感を考える。

文を短くする、具体的には接続詞で二つの文をつながない、特に「だったが」(逆接)でつながないように気をつけていますね。「だった。しかし(けれど・それでも・だが)」と一度句点を入れて文を切ります。


*修飾しすぎない
これは賛否両論あると思うんです。文学的表現で比喩や修辞をしてなんぼ、という考えもあるでしょう。
私は比喩がうまくないから、比喩で説明を語らず飾らず、一発で端的にずばっと伝わる言葉を探すようにしています。


*映像の流れ(カメラワーク)を意識する。
映像、アニメや映画をイメージして文を書くようにしています。
でないと、読者さんの目の向けるべき対象があっちへこっちへとせわしなくなり、読者さんが振り回されて、酔ってしまう文になるんじゃないかなと。

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