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制作秘話 38

《其の三十八》

源氏物語と平安時代のシリーズは今回一休み。
ネタばれなしで、ホントに製作現場の楽屋裏話でもしようかなと思います。

原稿は図書館で書いてます。ここ1年近く。
自宅のデスクトップがへたって重くなってきたとか、どうにもさぼり癖が出てきたとか……仕事量が増えてますから。児童書は刊行まで時間がかかるので、年間刊行点数は、まだ今年のうちくらいは、これまでとそんなに変わらないでしょうが、準備は始めていて。


図書館が開く午前十時すぎころに、ノートパソコンと、資料数冊と、プロットや設定やアイディアをメモした○秘ファイル(へたすると本文より厚いw)と、お昼ご飯代わりの栄養補助食品と、おやつ(うめぼしとかするめとかこんぶw)少々と、水筒かペットボトルを1L分持って、家を出ます。

ノートパソコン一式以外は、一つのトートバッグに突っこんでます。
けっこうこのトートバッグが重いです。しかも資料なんかは入れ換えがめんどいので、一つの作品に一つのバッグを使って入れっぱなしです、シリーズが続いているうちは。

図書館はパソコン電源使い放題の三つほどをローテーション。飽きちゃいますので。
ゲラ読み(校正)があるときは、パソコンが使えない別の図書館へゲラの束と赤ペンと食糧持って。


手書きでプロット作り集中してやるときも、パソコン使えない図書館ですね。プロット作りに関しては、スイッチが入ればどんどん書いてしまうからなあ。それくらい(アイディアが割とすぐ出て困らない)しか取り柄がないです、他ではいろいろ迷惑を担当さまに掛けてますので。

まあ、年がら年中脳内でアイディア考えているわけですよ、同時進行で。今まさに書いている原稿を優先するにしても、いくつかの物語を考えてます。
いつも脳内は異次元ファンタジー、別世界に魂がイっちゃったまんまなので、リアル日常生活に必要なことをてきぱき考えるのが、段々苦手になってきます。
要するに、ぼーっとしているとかローテンションとか、他人の傍目から表現されるように。
「変わり者」と呼ばれるようになったら、いっぱしの小説家なんですかねぇ(をいをい)


資料の読みこみとファンレターのお返事書きは、自宅でやります。資料の読みこみは、一気に何冊も何十冊もながし読みして、持ち歩くのが大変だから、ファンレターは万一外でなくしたら個人情報で大変なことになるので。

夕方まで書いて、途中お昼とおやつの時間に休憩して、帰宅。
一日の草稿執筆ペースは、ライトノベル・青い鳥文庫高学年フォーマットあたりで、15p〜20p。しかし修正・推敲を書いている途中でけっこうするし、書きあげても何回かするから、本文250pくらいの一冊を書くのにだいたい3週間。
これはたぶん普通くらいのペースじゃないかと思ってます、周囲のお仲間を見ていて。

出発前と寝る前にメールチェックとかネット巡回してます。
私は昼間生活しているので、昼夜逆転生活の仕事仲間のかたとは、メール送る時間帯が違いますよね。それで朝一番のチェックが必要。


取材は身近でなるべく安く済ませるのが信条(笑)
たぶん、私は恵まれているんじゃないかな、環境とか人脈が。小さな地方の街に住んでいますが、文化・芸術的な行事の場がとても多い、特殊? な地域です。たぶん同規模の別の街よりも多い、と考えています。

ときどき東京でとっても見学したい特別展示があるときは、どれかのレーベルの担当さまに頼んで打ち合わせを入れて、セットで見学したり。
基本的に出不精なので、京都まで行ったのは、それこそ清水の舞台からパンジージャンプですよ(命綱がなきゃ飛び降りない・笑)


あと、時間的に余裕があれば、漫画読んでアニメのDVD見て他人さまの小説読んで映画見てゲームで「これも取材だ遊んでねぇ」とうそぶくわけです。(これらを毎日細切れになさるかたのほうが多いかんじですが、わたしはどうも切り替えがヘタで引きずられるので、まとめて一週間ぶっ続けで原稿から離れたりします、何ヶ月かに一度)
でもホントに、ときどきインプットというか燃料補充しないと、やっぱり行き詰まってきます。

それと、人と会うのが苦手とか得意じゃないといいつつ、家の外、いつもとすこし違うところに、たまには出ないと、より閉塞感が迫って、もっとダメですね。人間観察というのかな。いや、別の生き方をしている人びとのエネルギーを浴びると言おうか。

他にも何人かの作家さんがそうおっしゃっていました。
たまには家を昼間に出て太陽を拝んで電車に乗らないと、書けなくなってくる、とか。

全ての時間の使い方を自分自身で決めるのが、自由業ですから。
さぼればさぼれますが、必ず収入にじわじわ響いてくる。他人は誰もそこら保証してくれない。
ってことで、今日も図書館、行ってきます☆

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