風の鳴る音
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制作秘話 12

《其の拾弐》

とうとうこのコーナーも一年分になりました!
ご愛読ありがとうございます。

今月は「業多姫のお約束」を明かしましょう。
なにげに書いているようで、全体の雰囲気を統一するためにこっそりいくつか「お約束」を決めてあるのが、業多姫シリーズ長編各巻です。
シリーズ化が決まったとき、壱之帖からいくつかピックアップして決めました。

まずは「びしょ濡れ」。
四巻ではさすがに寒そうだったので、サウナにしましたけれど(笑)。
どしゃ降りの雨だの滝だの海に飛びこむだの、よく濡れてます。

次は「颯音のけが」。
これも四巻では冬季限定の定番イベント(笑)「雪山遭難ビバーク」をやったので、けがはしませんでしたが、毎回かわいそうなくらい(苦笑)。

それから男子必見「鳴の着替えと着物破け」。
少年系ライトノベルスに応募するからと、なんとなく入れたのが始まりです(笑)。
四巻では脱がせ足りませんでしたね(笑)。
伍巻では、これらに加えて新技「鳴の着物の裾が風でまくれあがる」がくりだされてます。

絶対外せない「KISS」。
規定では1冊あたり2回のはずなのですが??

だんだん描写の行数が増えている気がする「二人の抱擁」。
規定ではこれも1冊2カ所のはずなのですが……。

密かなお約束「食事を心配する颯音」。
黙っていても毎日食事の用意をしてくれる……私もこんなすてきな旦那様が欲しいです(笑)。

実は案外悩んで書いている「鳴の天然ぼけ台詞」。
まじめにいっしょうけんめいしゃべっているので、天然ぼけしているとは気がつかれていないかも(笑)。

これもお約束ですよ「迅との思い出」。

まだまだあります。
颯音の笛の演奏は最低2カ所とか、鳴が寝るとき颯音がどこかへ行くシーンを必ず入れるとか、鳴の弾き飛ばしと颯音の印字打ちと超感覚での探りは忘れちゃいけないとか、全力疾走に前髪かきあげに花鳥風月に小道具使いに愛のささやき(!)にと、毎回草稿書きながら脳内にあるリストをチェックしています。

伍巻でも全て出てきますので、どういう順番か、チェックを入れるのもまた一興でしょうか(笑)。

だめおしにもうひとつ「全ての巻の厚さをなるべくそろえる」。
時海はもともと漫画の投稿でストーリーの作り方を憶えたので、話の長さがそろってきてしまうくせがあるんです。
漫画の投稿は長さがタイトル頁と中身15枚に必ず決まっていますから。

富士見書房の文庫本は16pを1単位にしてページ数が決まるのですが、それが20単位から22単位の間のはずです。
時海的に壱巻の21単位336pが基準なので、95%〜105%の範囲ですね。
これは全ての紙の枚数ですから、頁番号のない広告とかも全て入れた数字になります。

この長さが書きやすいので、これからもたぶん、もし他のシリーズを書くにしても、1冊当たりの長さは似てくるのではないでしょうか。

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