風の鳴る音

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ネタばれなし

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小説ちはやふる

[ 玄さん : 2017/3/1 ]

はじめまして。50代後半の男性です。
瑞沢高校の深作先生や、開明成中学の藤原先生にはとても及びませんが、高校で国語を教えています。
コミックの方を全巻読破した後、時海先生の「中学生編」を拝読しました。登場人物が、本当に生き生きと描かれていて、時として涙があふれそうになりました。

特に、私はかなちゃんの大ファンなので、第四巻の三吉先生への淡い恋は、胸がせつなくなりました。
千年という時を経ても恋い焦がれる心に変わりはないのだということを、和歌を通して実にうまく表現されていることに感服いたしました。
「多摩川にさらす手作りさらさらになにそこの児のここだかなしき」という東歌をモチーフにした三吉先生の和服デザインを見て、「桃太郎のおばあさん?」と勘違いしたかなちゃんの愛らしさ。同じ東歌で「稲搗けばかかる吾が手を今宵もか殿の若子が取りて嘆かむ」という、恋に恋する少女の歌がありますが、かなちゃんも、無意識にせよ、そんな思いで三吉先生のために一生懸命図書館に通ったのでしょうね。

高校に入ってからの、かなちゃんの「机くん」への思いが、どのように募っていったのか、そのあたりも時海先生に描いていただきたいなと思いました。
青春の世界に胸ときめくことができる限り、自分もまだまだ青春時代なのだと(笑)思っています。
すばらしい小説をありがとうございました。

[ 時海結以 ]

メッセージをいただき、どうもありがとうございます。
うれしい言葉をたくさん賜り、感激しております。

古典文学を専門に勉強したわけでもない私が、ご縁があって、こうした作品や講談社青い鳥文庫の古典シリーズを書き継がせていただけるのも、読者の皆様の励ましがあってのことです。
日々感謝すべきは私の方です。

この作品を書いていたときは、かなちゃんが机くんを選ぶとは知らなかったので、私も驚き、何があったのか個人的には想像を巡らせても許されるかな、と思いました。
いつかまた、小説にできる機会があるとすれば、大変光栄ですが。

十代の読者の皆さんが好むコンテンツを受け止め、ともに感動し、楽しんでくださる大人のかたが、読者世代のおそばにいらっしゃることに、正直ほっとしております。
そうではない悲しいお話も、ときおり耳にしますので。

自分もいい大人と呼ばれる年齢になりましたが、ひとりよがりにならず、偉ぶらず、お若い読者の皆さんが少しでもいっとき楽しんでいただけるものを提供してゆけるよう、虚心坦懐で仕事をしてゆきたいと常に誓っております。
よろしければこれからも、応援してくださると、幸いです。ありがとうございました。

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